臨床泌尿器科30巻11号

1976年11月発行

文献抄録

潜在性前立腺癌48例の10年の予後

ページ範囲：P.940 - P.940

文献概要

　前立腺の潜在癌の予後は良好ということで姑息的治療で経過を見るのが普通である。著者らの症例は肥大腺腫摘除あるいは経尿道的切除の組織について発見されたもので，治療前には臨床的に癌と診断されなかつた症例のみである。
　1960年より1965年の間に67例の潜在癌を経験したが，癌と診断されて根治手術を施行したり，follow upできなかつた19例を除いた48例について最長13年間の経過について観察した。