文献詳細
症例
文献概要
緒言
近年,睾丸回転症の報告は稀なものではなくなつたが,本症が早期に診断され,睾丸を保存できた例は未だに多いとは言えない。一方,本症の成因としては精系,特に睾丸,副睾丸周囲の解剖学的異常が重要視されており,停留睾丸もその重要な部分を占めている。最近,著者は停留睾丸に合併した睾丸回転症の1例を経験したので報告するとともに,本邦における停留睾丸に合併した睾丸回転症を集計したので,若干の考察を行なう。
近年,睾丸回転症の報告は稀なものではなくなつたが,本症が早期に診断され,睾丸を保存できた例は未だに多いとは言えない。一方,本症の成因としては精系,特に睾丸,副睾丸周囲の解剖学的異常が重要視されており,停留睾丸もその重要な部分を占めている。最近,著者は停留睾丸に合併した睾丸回転症の1例を経験したので報告するとともに,本邦における停留睾丸に合併した睾丸回転症を集計したので,若干の考察を行なう。
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