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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻12号

1976年12月発行

手術手技

サンゴ状結石の手術(2)—腎切半術

著者: 藤田幸利1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1017 - P.1021

文献概要

緒言
 腎結石に対する腎保存的手術としては,腎盂切石術,腎部分切除術,腎切石術などが行なわれているが,サンゴ状結石などの大きな結石では腎切石術のうちでも腎をほとんど縦に2分する,いわゆる腎切半術によらねば摘出することができない。このような腎実質に大きな割を加えた場合には,二次出血,尿瘻の形成,腎機能障害などの術後合併症を発症しやすく,このため腎摘出術を余儀なくされることも経験するところである。
 当教室では,近年,尿路結石症で腎結石の占める割合が高く,これらに腎保存的手術を行なう機会が多い。統計的に年々腎切石術が減少の傾向を示しているとはいえ1),サンゴ状結石は腎結石の約25%を占め,しかもその多くに腎切石術ないし腎切半術を施行している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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