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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻12号

1976年12月発行

手術手技

サンゴ状結石の手術(3)—腎内腎盂切石術(Gil-Vernet法)

著者: 高崎登1 小野秀太1

所属機関: 1大阪医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1023 - P.1026

文献概要

はじめに
 サンゴ状腎結石に対する手術法として私達は広汎腎内腎盂切石術を好んで行なつている。Gil-Vernet(1965)1)は背面垂直切開法(posteriorvertical lumbotomy)による腎内腎盂切石術(intra-sinusal pyelolithotomy)を発表したが,後述するごとく,サンゴ状腎結石のような複雑な結石に対しては背面垂直切開法はあまり適していないので,腰部斜切開法による腎内腎盂切石術について述べる。
 腎結石に対する手術は腎組織が保存され,腎機能および尿路系の機能障害を起こさないように配慮して術式を選ぶことが大切である。この意味から腎盂切石術が最も望ましいと私達は考えているが,サンゴ状結石の場合には,腎外腎盂を切開するだけでは結石の完全な摘除は不可能であり,腎切石術,腎部分切除術あるいは腎切半術などが単独にあるいは併用して行なわれ,時には腎摘除術も行なわれてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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