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文献抄録
文献概要
1888年Tuffierが尿管切石術を初めて行なつて以来今日まで,切石術後の尿管の処置として連続縫合によりWatertightに縫合するか,多少尿は漏れても数針の結節縫合によるか,またはまつたく縫合せずにそのままにするかの方法が行なわれている。しかし,いずれの方法が術後の尿管機能保存,手術創の治癒などを綜合して最もよいかについては今日多くの泌尿器科医の間で必ずしも統一的見解はみられていない。そこで著者らは1970年より1974年の間に,4人の泌尿器科医により100例の尿管切石術を上記方法の処置法により施行し,その結果を比較検討した。
検討項目はX線による尿管狭窄,水腎形成の有無,術後ドレナージ期間,在院日数,術後の発熱の有無について観察した。患者100名については,男女比は3:1,20歳より40歳まで33%,41歳より60歳まで47%,60歳以上20%で,切石術後1週間以内に3%の死亡率であつたが,いずれも心障害による救急手術によるものであつた。
検討項目はX線による尿管狭窄,水腎形成の有無,術後ドレナージ期間,在院日数,術後の発熱の有無について観察した。患者100名については,男女比は3:1,20歳より40歳まで33%,41歳より60歳まで47%,60歳以上20%で,切石術後1週間以内に3%の死亡率であつたが,いずれも心障害による救急手術によるものであつた。
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