文献詳細
原著
血漿PSPの臨床的検討
著者: 岡所明1 折戸松男1 菅田敏明1 中下英之助1 大川光央1 黒田恭一1
所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.227 - P.232
文献概要
泌尿器科領域において,総腎機能を定量的に評価することは臨床上不可欠のことである。現在広く一般に用いられているクリアランス試験,薬物排泄試験などは採尿という操作が必須である。尿路死腔を有する場合(特に上部尿路死腔),または尿瘻や尿路変向のために正確な採尿が不可能な場合,または高度の血尿の場合には正確な値を知ることができないという欠点がある。また,レノグラム,排泄性腎盂撮影でも腎機能を推量することはできるが,数量的に表現することはまだ一般化されていないのが現状である。われわれはGault1〜5)によつて発表された血漿PSP減衰率(PSP-lndex,PSPIと略す)を測定し,検討を行なつたのでその成績について報告する。
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