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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻4号

1976年04月発行

Urological Letter・183

婦人科的損傷時の仮の膀胱閉鎖と尿管カテーテリスムス

ページ範囲:P.312 - P.312

文献概要

 婦人科の仲間が腟式子宮摘出術の際中に間違つて膀胱を開いてしまつた時には,われわれ泌尿器科医が呼ばれる。婦人科医はしばしば膀胱の損傷部位の修復を行なうが,膀胱を閉じる際に1側または両側の尿管を傷つけることがある。尿管が傷つけられたことは手術後ただちにではなくて通常24時間ないし72時間後に初めて明らかになる。泌尿器科医が呼ばれた頃には患者の一般状態は通常かなり悪くなつている。三角部に浮腫が現われると尿管口を見つけるのも尿管カテーテルを入れるのも難しくなる。
 このような2つの症例で苦労したあとで近所の婦人科医が子宮摘出術に際してあやまつて膀胱を傷つけ,あわてて膀胱を閉じもしないで泌尿器科的コンサルテーションを求めてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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