臨床泌尿器科30巻5号

1976年05月発行

原著

腎盂および尿管の通過障害に対する腎盂・尿管形成術の治療成績

著者： 斎藤清¹ 松浦謙一¹ 日台英雄¹

所属機関： ¹横浜市立大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲：P.379 - P.384

　腎盂・尿管形成術は，今日までに諸家により種種の手術術式が工夫され良好な成績が報告されているが，いまだ適応症例の選択ならびに手術方法に関する多くの問題があり，論議されている。
　当教室において1969年より1974年までの6年間に，腎盂尿管移行部（以下UPJと略す）または中部尿管の通過障害のため腎盂形成術ならびに尿管形成術を受け，術後1年以上の観察のできた症例は各々12例と4例である。