icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻6号

1976年06月発行

Urological Letter・186

緊張性失禁(stress incontinence)の治療法

ページ範囲:P.521 - P.521

文献概要

 緊張性失禁の治療には今までに多くの方法を試みたが,次に述べる方法が最も良い成績を得るように思われる。
 婦人科医と泌尿器科医とが協力して手術をするのであり,少しく工夫した載石位に患者をねかせ,婦人科医は下から,泌尿器科医は上から手術を行なう。腹部や腟を消毒したあと24F,30mlのホーレイカテーテルを膀胱内に入れて膀胱頸部と尿道の標識用としておく。婦人科医は前方から縦の腟切開を行ない膀胱頸部と尿道を露出する。泌尿器科医は腹壁の下部正中切開を行ない,普通のマーシヤル・マーケッティ術式でするように剥離してゆく。婦人科医は両側で尿道周囲筋膜に2本の00Pro-lene縫合を置き,その糸を泌尿器科医に手わたしする。泌尿器科医は両側で直腹筋膜の下端にそれらの糸を縫合する。もし,いくらかでも縫合糸の位置に疑いがあれば,躊躇することなく膀胱を開き,縫合糸が尿道とか胱膀内を通つていないことを確かめるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら