文献詳細
症例
文献概要
はじめに
従来アミロイド症は本邦では稀な疾患とされていたが,近年この疾患に関する認識の向上と共に次第に報告が増し,今日では決して稀な疾患ではなくなつた。しかし,その大部分は全身各器官,組織に多発性に起こるアミロイド症であり,一つの器官のみに限局性に腫瘤を形成する型のものは少ない。泌尿器のみに限局するものは本邦文献上,Sato(1957)5)の腎盂尿管に限局する1例と永田ら(1969)6)の尿管の1例の計2例のみである。われわれは最近尿道に限局するアミロイド症の1例を経験した。尿道アミロイド症は世界文献上,過去9例しか報告されていない。
従来アミロイド症は本邦では稀な疾患とされていたが,近年この疾患に関する認識の向上と共に次第に報告が増し,今日では決して稀な疾患ではなくなつた。しかし,その大部分は全身各器官,組織に多発性に起こるアミロイド症であり,一つの器官のみに限局性に腫瘤を形成する型のものは少ない。泌尿器のみに限局するものは本邦文献上,Sato(1957)5)の腎盂尿管に限局する1例と永田ら(1969)6)の尿管の1例の計2例のみである。われわれは最近尿道に限局するアミロイド症の1例を経験した。尿道アミロイド症は世界文献上,過去9例しか報告されていない。
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