文献詳細
手術手技
文献概要
はしがき
腎腫瘍は泌尿器科領域の悪性腫瘍のうちそれ程多くはないが,初期における特有な症状の少ないことから,現在でも予後不良で,臨床上重要疾患の1つである。また腎腫瘍は成人での腎実質腫瘍と,腎盂腫瘍小児に発生するウィルムス腫瘍であるが,その治療法は目下のところ手術が最も有力な手段である。すなわち術式としては根治的腎摘出術を行なうことは当然であるが,この場合問題となるのは,腎への到達法である。大別すると後腰部斜切開法,傍腹直筋切開経腹膜到達法,胸腰部到達法の三者がある。
今回われわれに与えられたテーマは,後腰部斜切開法なので,以下この術式について述べたいと思う。
腎腫瘍は泌尿器科領域の悪性腫瘍のうちそれ程多くはないが,初期における特有な症状の少ないことから,現在でも予後不良で,臨床上重要疾患の1つである。また腎腫瘍は成人での腎実質腫瘍と,腎盂腫瘍小児に発生するウィルムス腫瘍であるが,その治療法は目下のところ手術が最も有力な手段である。すなわち術式としては根治的腎摘出術を行なうことは当然であるが,この場合問題となるのは,腎への到達法である。大別すると後腰部斜切開法,傍腹直筋切開経腹膜到達法,胸腰部到達法の三者がある。
今回われわれに与えられたテーマは,後腰部斜切開法なので,以下この術式について述べたいと思う。
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