文献詳細
症例
文献概要
緒言
われわれが遭遇する尿管外傷は骨盤内臓器を対象とする手術の際の偶発症として起こるものや,尿管カテーテリスムス時における人為的なものが多く,外力による尿管外傷は珍しいとされている。したがつて,外傷の患者が血尿や側腹痛などを訴えた場合,われわれはまず腎外傷を考え保存的に観察する場合が多い。しかし,われわれは最近,血尿・側腹痛などを訴えたため腎外傷と考え手術時機を逸し,腎摘除術を行なわざるを得なかつた尿管断裂の1例を経験したので報告する。
われわれが遭遇する尿管外傷は骨盤内臓器を対象とする手術の際の偶発症として起こるものや,尿管カテーテリスムス時における人為的なものが多く,外力による尿管外傷は珍しいとされている。したがつて,外傷の患者が血尿や側腹痛などを訴えた場合,われわれはまず腎外傷を考え保存的に観察する場合が多い。しかし,われわれは最近,血尿・側腹痛などを訴えたため腎外傷と考え手術時機を逸し,腎摘除術を行なわざるを得なかつた尿管断裂の1例を経験したので報告する。
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