文献詳細
原著
文献概要
緒言
普通右腎は左腎より低位にあり,肝の存在圧迫によるためとされているが,時に右腎が高位にあつてとまどうことがある。このような右腎高位例はどの程度みられるものか,またどうして高位にあるのかなど,日頃の疑念について検討を試みた。
対象は当科で行なつた静脈性腎盂撮影例,男500例,女500例,計1,000例で,臥位と立位における両腎の位置を計測した。脊椎の曲りの目立つものや,手術既往例,水腎,重複腎,腎輪廓の不明なものなど計測に適さないもの,および15歳以下,80歳以上は除いた。もちろん左右マークのつけちがいや,反復撮影例の重複集計のないことを確認した。
普通右腎は左腎より低位にあり,肝の存在圧迫によるためとされているが,時に右腎が高位にあつてとまどうことがある。このような右腎高位例はどの程度みられるものか,またどうして高位にあるのかなど,日頃の疑念について検討を試みた。
対象は当科で行なつた静脈性腎盂撮影例,男500例,女500例,計1,000例で,臥位と立位における両腎の位置を計測した。脊椎の曲りの目立つものや,手術既往例,水腎,重複腎,腎輪廓の不明なものなど計測に適さないもの,および15歳以下,80歳以上は除いた。もちろん左右マークのつけちがいや,反復撮影例の重複集計のないことを確認した。
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