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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻9号

1976年09月発行

原著

核種併用シンチグラフィーによる後腹膜腫瘤の診断法

著者: 根本良介1 加藤哲郎1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.759 - P.763

文献概要

はじめに
 排泄性腎盂撮影像で片側腎が下方に変位している場合は腎上部の後腹膜腫瘍や肝腫あるいは脾腫などの病変が疑われる。従来はこのような症例の鑑別診断法として血管撮影法,後腹膜送気法,断層撮影などが用いられてきたが近年著しい発展をとげているscintigraphyを応用することも可能である。すなわち2種類の核種を併用して近接臓器の位置関係から種々の病変を診断すること(com-bined scintigraphy)や,コンピューター処理により画像を鮮明化したり,目的とする臓器だけを抽出すること(subtraction scintigraphy)ができる。
 われわれはcombined scintigraphyとsubtractionscintigraphyを組み合わせる方法により後腹膜腫瘍をはじめとする腎上部の病変を鑑別診断することを試み,興味ある知見を得たのでまだ症例数は少ないがその成績を報告し大方の批判を仰ぎたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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