文献詳細
原著
膀胱癌における尿細胞診の検討
著者: 沼沢和夫1 川村俊三1 鈴木騏一1 今井克忠2 杉田篤生2
所属機関: 1山形大学医学部泌尿器科学教室 2東北大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.765 - P.769
文献概要
膀胱腫瘍の診断法としては内視鏡的検査が診断の確実性,簡便性からその主役をなしていることはいうまでもないが,この他に種々の補助的診断法がみられる。その一つとして尿細胞診があるが,とくに本法は職業性膀胱癌のスクリーニングや,術後の経過観察,あるいは内視鏡的に診断のつかないca.in situの診断に有効であることが認められている。東北大学泌尿器科学教室においては,1971年より尿路腫瘍に対して尿細胞診を行なつてきているが,今回膀胱腫瘍例における尿細胞診の成績を組織像と対比観察し,その有効性について検討してみたので報告する。
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