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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科30巻9号

1976年09月発行

交見室

慢性透析における血圧について,他

著者: 三橋慎一1

所属機関: 1東京厚生年金病院

ページ範囲:P.803 - P.803

文献概要

 慢性腎不全ではしばしば高血圧を伴い,そしてその管理に困惑することも稀ではない。しかし,血液透析が軌道に乗ると大部分は血圧の是正をみる。すなわち水分過剰,換言すればNa過剰によるものと推定される。
 ところが,慢性透析を続けている症例の中で,透析中に低血圧に悩まされる例がある。この原因はこれまであまりよくわかつていなかつた。経験的に生理食塩水を透析回路に輸注したり,時としてはこれでは足りず更に昇圧剤,甚だしきはノルエピネフリンを加えることすらある。この低血圧は生命の危険はなくとも,患者を著しく不安に陥れ,透析の続行を不可能にすることがある点で困りものである。どなたかこれについてよい工夫をお持ちの方があればご意見を伺いたいものと思つていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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