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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻1号

1977年01月発行

文献概要

原著

セラチアによる尿路感染症の臨床的検討

著者: 岸洋一1 高安久雄1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.27 - P.32

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緒言
 セラチア(Serratia marcescens)は,土壌,汚水,食物などの自然界に広く分布しており,人体からも分離される。1913年Woodwardら1)が初めて,人体のセラチア感染症を報告したが,近年までこの菌種による感染症はほとんど注目されていなかった。1962年Lancaster2)が尿路感染に対してセラチアがなんらかの病原的役割を果していると強調して以来,セラチアによる尿路感染症に関心が持たれるようになつた3〜5)。最近ではセラチアの尿路分離株が増加しつつあり,尿路感染症起炎菌の一つとして無視できない存在となつている。そこで著者は,セラチアによる尿路感染症の現状を把握する目的で,主として臨床的検討を行なつたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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