icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻1号

1977年01月発行

文献概要

原著

慢性前立腺炎の治療経験—特にカナマイシンの効用について

著者: 稲葉善雄1 大石幸彦1 菱沼秀雄1 町田豊平1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.55 - P.58

文献購入ページに移動
緒言
 慢性前立腺炎に対する治療法は未だに議論の多いところである1)が,化学療法が治療の中心的役割を果していることには間違いない2)。しかし慢性前立腺炎には起炎菌の証明されない症例が多く,したがつて原因菌の感受性検査も多くの場合不可能である3〜5)。このような理由から広域抗菌性抗生物質がこの疾患の治療に当つてまず使用されているが,前立腺組織への薬剤の移行濃度,化学療法剤による臨床効果あるいはその副作用などについても十分検討して使用しなければならないことはもちろんである。著者らはStameyら6,7)の実験に基づいて化学抗生剤の慢性前立腺炎に対する臨床的応用を検討してきたが,カナマイシンの効果が他剤に比べ卓越しているように思われるので,その結果をまとめてみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら