文献詳細
原著
文献概要
緒言
経尿道的前立腺切除(TUR-P)は侵襲の少ない手術とされているが,諸主要臓器機能の低下を来している老齢者を対象としており,また出血やTUR反応などの問題があるために術中の管理には十分な注意が必要である1)。当科では600例を越えるTURを行ない,その間により安全な管理をめざして種々な検討を加えてきたが,今回マニトールを主成分とする輸液に塩酸エフェドリンを加えた製剤を作成して術中輸液に用いてよい結果が得られるようになつたので報告する。
経尿道的前立腺切除(TUR-P)は侵襲の少ない手術とされているが,諸主要臓器機能の低下を来している老齢者を対象としており,また出血やTUR反応などの問題があるために術中の管理には十分な注意が必要である1)。当科では600例を越えるTURを行ない,その間により安全な管理をめざして種々な検討を加えてきたが,今回マニトールを主成分とする輸液に塩酸エフェドリンを加えた製剤を作成して術中輸液に用いてよい結果が得られるようになつたので報告する。
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