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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻10号

1977年10月発行

原著

睾丸絨毛癌の免疫組織化学

著者: 北島清彰1 清滝修二1 佐藤安男1 小川成海1 岡田清己1 岸本孝1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.887 - P.893

文献概要

緒言
 ヒト胎盤のsyncytiumより分泌されるホルモンにはhuman chorionic gonadotropin(以下hCG)と1962年にJosimovichとMaclaren2)によつて発見されたhuman placental lactogen(以下hPL)が存在する。またこれらのホルモンは絨毛性腫瘍のsyncytiotrophoblastic elementからも分泌される3〜18)。さらに最近ではhCGおよびhPLはtrophoblastic elementを含まない腫瘍細胞,すなわちgiant cell3〜6),anaplastic large cell7〜10)などからも分泌されることが判明してきた。
 産婦人科領域ではこれらのホルモンと絨毛性腫瘍の予後に関する報告がある11)が,泌尿器科領域においてはhCG産生腫瘍が少ないこともあつて,これら2つのホルモンと腫瘍との関係についてはまだ十分に検討されていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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