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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻10号

1977年10月発行

症例

Medullary sponge kidneyに合併したincompleterenal tubular acidosisの1例

著者: 松尾重樹1 熊谷郁太郎1 三浦邦夫1 宮川征男1 桑原正明1

所属機関: 1秋田大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.895 - P.898

文献概要

緒言
 renal tubular acidosis(以下RTA)は,一般にdistal RTA, proximal RTAとに分類されているが,泌尿器科領域においては結石を形成しやすいdistal RTAが問題となる。最近distal RTAのpreacidotic stage1)とも言われているincompleteRTAの存在が知られるようになり,欧米では1959年WrongとDavies2)の報告以来27例が認められ,本邦では1976年平塚ら3)によつて初めて1例が報告された。incomplete RTAは尿酸性化障害を示すにもかかわらず,代謝性アシドーシスを伴わない点を特徴とするが,distal RTAとは違つてその病態生理の詳細については不明である。
 私たちは最近medullary sponge kidneyに合併したincomplete RTAの珍しい1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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