文献詳細
パネルディスカッション
脊損者におけるTURと外尿道括約筋切開術
著者: 宮崎一興1 小柳知彦2 大沼徹太郎3 並木徳重郎4 石堂哲郎5 紺屋博暉6 岩坪暎二7
所属機関: 1神奈川県総合リハビリテーションセンター泌尿器科 2北海道大学医学部泌尿器科学教室 3東北大学医学部泌尿器科学教室 4干葉労災病院泌尿器科 5神奈川県総合リハビリテーションセンター泌尿器科 6大阪労災病院泌尿器科 7九州大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.949 - P.976
文献概要
本学会土屋弘吉会長の御指名により,評議員各位からのアンケートを参考とし,脊損治療上,泌尿器科領域の具体的問題として「脊損者におけるTURと外尿道括約筋切開術の適応とその成績」をパネルディスカッションで討論して頂くこととした。
脊髄膀胱の排尿改善を目的としたTURが最初に登場したのはEmmett (1945)の報告であるが,以後,欧米ではTURが大変普及し,臨床報告も相次ぎ,治療手段としては不動の地位を占めている。本邦では十数年前からTURが次第に普及し,現在では神経因性膀胱の治療法としてpopu-larなものになりつつあるが,その理論的背景,あるいはどの部分をどの位切除するのが最も効果的であるかといつた細かい問題になると,意見が必ずしも一致していない。
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