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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻11号

1977年11月発行

手術手技

膀胱全摘除術のコツ

著者: 辻一郎1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.983 - P.984

文献概要

 膀胱全摘のコツなどといえる程多数の経験も確信ももつていないが,以下主として手順に関する現在の私見を記す(リンパ廓清と尿路変更については割愛する)。別に目新しいこともないが若い方々に少しでも参考になれば幸いである。
 膀胱全摘は腹式と腹・会陰式に大別され,それぞれにいろいろな手順と術式がある。そのいずれをとるかは患者側の条件(性,年齢,腫瘍の部位や浸潤度など)よりもむしろ術者の好みと経験によることが多いようである。筆者は20年位前までは男子には腹・会陰式を多く行なつていたが,その後は専ら腹式によつていた。しかし,最近は後述の理由で再び腹・会陰式にもどりかつ同時に尿道全摘を行なうのがよいと考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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