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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻11号

1977年11月発行

原著

腎細胞癌摘出不能例の検討

著者: 里見佳昭1 高井修道2 福島修司3

所属機関: 1横須賀共済病院泌尿器科 2横浜市立大学医学部泌尿器科学教室 3横浜市立市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.995 - P.999

文献概要

 腎細胞癌は一般には腫瘍被膜(偽膜)を形成しながら成長するものが多く,かなり大きな腫瘍にもかかわらず意外に簡単に摘出できてしまうものがあり,周囲への浸潤が少ない腫瘍という印象がある。更に近年,経胸腹的および経腹膜的手術の発展に伴い,腎細胞癌が技術的に摘出不能であるという場合は稀であるといわれている。腎細胞癌の経験の少なかつた頃は,著者らも同意見であつたが,最近いくつかの摘出不能例を経験し,それほど稀でないという実感を持ち,その頻度,摘出不能の原因,術前に判明できなかつた反省など述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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