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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻12号

1977年12月発行

手術手技

萎縮膀胱に対する膀胱拡大術—S状腸利用法

著者: 百瀬俊郎1 上田豊史1

所属機関: 1九州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1066

文献概要

まえがき
 種々の原因により,容量の減少した膀胱に対する治療として,従来より腸管のいろんな部位を利用した膀胱拡大術が行なわれて来た。われわれは,S状腸が(1)骨盤内貯蔵臓器であること,(2)完全な腹膜外化が可能なこと,(3)腸間膜が腹腔内で隔壁とならず術後イレウスの危険性が少ない,(4)尿管が正常位置で吻合可能なこと,(5)筋層が厚いこと,などの長所を有している点に注目し,1961年はじめより,種々の萎縮膀胱拡大にS状腸を利用し1),1977年4月までにすでに66例を経験し,満足すべき結果を得ているので,われわれの行なつているS状腸利用膀胱拡大術(Partial colocystoplasty)の手術手技について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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