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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻12号

1977年12月発行

症例

原発性膀胱皮様嚢腫の1例

著者: 森山信男1 伊藤一元1 福田正則2

所属機関: 1自衛隊中央病院泌尿器科 2自衛隊中央病院病理検査科

ページ範囲:P.1109 - P.1112

文献概要

緒言
 膀胱皮様嚢腫は稀なものであり,本邦で約60例の報告がなされているにすぎない、その大半は卵巣を主とする骨盤内組織からの続発例であり,原発として報告されているものはこのうち約20例である。しかし,本邦の原発例はすべて女性であり,また開腹していない例もあり,疑わしい症例が散見される1,2)
 われわれは,開腹によつて原発性膀胱皮様嚢腫と診断し得たが,結石を伴い,かつ壁の石灰化が強く,毛髪以外には表皮も他の皮膚付属器も認めなかつた症例を経験したので報告する。なおこの例は皮様嚢腫に隣接してendometrioma3)が存在した点も興味がもたれた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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