文献詳細
手術手技
腎瘻造設術の経験—internal approach to the collecting system
著者: 津川龍三1
所属機関: 1金沢医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.209 - P.211
文献概要
腎瘻造設には各種の方法があるが,紙面の都合で逆行性経路による造設法につき述べる。体位は腎摘除術に準ずる。皮膚切開は腰部斜切開とし,小出血は電気凝固,動脈性出血のかなり強いものは結紮,神経はなるべく引きぬくようにして切断する。Gerota筋膜を開き尿管を求め,3号ネラトンカテーテルを通して軽く持ち上げ,尿管を腎盂まで剥離する。腎の剥離はまず下極から始めるが,多くの場合上極には及ぶことはない。
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