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原著
組織型にみる泌尿生殖器悪性腫瘍の転移—(Ⅱ)膀胱腫瘍,尿管腫瘍,尿道腫瘍,陰茎腫瘍の剖検例での検討
著者: 秋元成太1 沼沢和夫2 戸塚一彦1 中島均1 由井康雄1 富田勝1 川井博1
所属機関: 1日本医科大学泌尿器科学教室 2山形大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.247 - P.251
文献購入ページに移動膀胱腫瘍の転移についての研究は,欧米でもわが国においても剖検例を中心にいくつかの報告がみられ,泌尿器科領域において検討の対象として,興味深いものであることを示している。われわれも自験例を中心に追究する機会をもつたので,過去5年間の全国集計例(日本病理剖検輯報による報告)と対比させ,組織型による差が存在するかどうかを中心に述べてみたい。なお少数例ではあるが尿管腫瘍についても同様な検索をおこなつたので,あわせて報告し,さらには尿道腫瘍,陰茎腫瘍についても,全国集計例についての報告をおこなう。また,第I報として腎腫瘍および腎盂腫瘍についてはすでに発表ずみである1)。
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