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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻3号

1977年03月発行

交見室

前立腺全摘術の適応について/脊損者の尿道皮膚瘻閉鎖手術

著者: 島崎淳1

所属機関: 1千葉大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.275 - P.275

文献概要

 前立腺癌の治療方針や治療方法は,患者の経過に多様性があることやエストロゲン剤の副作用の認識から再検討をせまられている。本誌30巻11号の交見室に秋元氏がstage Aの治療法の選択につき述べておられるが,同様のことが本年のECEMGの問題にあつたという(問題の設定は若年者であるので全摘術と学生に答えた)。今回本誌31巻1号のウン・シータンおよび斉藤氏による「恥骨後式前立腺精嚢腺全摘術とその止血方法」を拝見し,同氏らの前立腺全摘術の適応につき疑問をおぼえたので,ここに述べさせていただく。
 1)stage Bでリンパ節廓清の必要性。恥骨後式をとる以上リンパ節の廓清(少なくも試験切除)を行なつてstagingを再確認し,その後の治療法を選ぶべきと考えるが,いかがであろうか。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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