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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻5号

1977年05月発行

Urological Letter・202

パイロニー病の変わつた一面/非潰瘍性ハンナー潰瘍

ページ範囲:P.424 - P.424

文献概要

 パイロニー病に対する多くの治療法のうち昔は主として放射線と"Potaba"が用いられていたが,本症を有する多くの人には同時にDupuytren攣縮もあることが漸次認あられてきた。筆者は手術的治療の経験はないが,今まで限局した板状硬結(Plaque)に浸潤するようにデカドロンを注射してきた。まず1%のキシロカインで局所麻酔をしてから外来診療室で前述の注射を行なつた。疼痛を訴えた例もあるが,たいした痛みではなかつた。プラクは非常に硬く殊に中心部が著明であつた。
 うまく治すためにはデカドロソをプラクの中に直接注射しなければならない。そうするためには注射器のピストンに相当な圧を加える必要がある。大きい注射器で21ゲージの針を用いる方が良い。一度には2ないし4mlのデカドロンを注射するが,これでは副作用はない。この方法は手術的治療以外では最も早くかつ効果的にフラクを柔かくし吸収する方法である。海綿体を損うことはない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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