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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻6号

1977年06月発行

綜説

男子不妊症の治療—婦人科の立場から,特にAIHについて

著者: 飯塚理八1 小林俊文1 真井徳幸1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.485 - P.489

文献概要

はじめに
 不妊を主訴とする患者の頻度は年々増加傾向にある。そのうち男性側に不妊の主要原因を有する症例は一般に考えられているよりも多いのが現状である。男性不妊の原因は絶対不妊である無精子症を含め,精液性状不良による例が大部分である。しかし,その発生原因は不明の場合が多い。とくに造精機能障害については,内分泌学,免疫学,遺伝学など各分野での発達とともに種々のアプローチがなされており,その解明が期待されるところであるが,いまだ道遠しの現状である。現在のところその対策としては,各種の薬物による精子増強策,人工授精などが行なわれている。人工授精には絶対不妊に対する非配偶者間人工授精(artificial insemination with donor's semen, AID)と夫精液を用いる配偶者間人工授精(artificial in-semination with husbands semen, AIH)がある。本稿ではそのうちAIHについて,私たちのデータを中心にその実際面について記載する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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