文献詳細
手術手技
文献概要
はじめに
膀胱尿管逆流(以下VURと略す)の発生機構はいまだ完全に解明されたと言い難いが,VURの外科的治療法に関しては近年ほぼ満足すべき結果が得られている。
この外科的治療法,すなわち逆流防止術はいままでに原法およびその変法などをあわせると,約20種類以上が報告されており,その解剖学的な逆流防止の機構は膀胱筋層内あるいは膀胱粘膜下尿管の延長であつて,次の4種類に大別される。すなわち,1)detrusor reconstruction(膀胱筋層再形成法),2)tunnel formation(粘膜下トンネル法),3)uretcral elongation(尿管延長法),4)uretcral advancement(尿管伸展法)などである(第1表)。しかしながら,第1表に示したこれら20種類にも及ぶ防止術のうちPolitano-Leadbetter法1),Paquin法2),Gregoir法3),Hutch法4)など数種の方法を除いた多くの方法が現在ではほとんど施行されなくなつている。
膀胱尿管逆流(以下VURと略す)の発生機構はいまだ完全に解明されたと言い難いが,VURの外科的治療法に関しては近年ほぼ満足すべき結果が得られている。
この外科的治療法,すなわち逆流防止術はいままでに原法およびその変法などをあわせると,約20種類以上が報告されており,その解剖学的な逆流防止の機構は膀胱筋層内あるいは膀胱粘膜下尿管の延長であつて,次の4種類に大別される。すなわち,1)detrusor reconstruction(膀胱筋層再形成法),2)tunnel formation(粘膜下トンネル法),3)uretcral elongation(尿管延長法),4)uretcral advancement(尿管伸展法)などである(第1表)。しかしながら,第1表に示したこれら20種類にも及ぶ防止術のうちPolitano-Leadbetter法1),Paquin法2),Gregoir法3),Hutch法4)など数種の方法を除いた多くの方法が現在ではほとんど施行されなくなつている。
掲載誌情報