文献詳細
症例
文献概要
緒言
腎動静脈瘻は1923年Varela1)によつて最初に報告された疾患である。本症の頻度はかなり低いといわれていたが近年血管撮影法,特に腎動脈撮影法の進歩と共に報告例が増加し,最近では200例以上に及ぶといおれている2)。われわれは高度の血尿を呈したCirsoid型の先天性腎内性動静脈瘻と思われる1症例を経験したので若干の文献的考察を行ないつつ,その臨床所見と経過を報告する。
腎動静脈瘻は1923年Varela1)によつて最初に報告された疾患である。本症の頻度はかなり低いといわれていたが近年血管撮影法,特に腎動脈撮影法の進歩と共に報告例が増加し,最近では200例以上に及ぶといおれている2)。われわれは高度の血尿を呈したCirsoid型の先天性腎内性動静脈瘻と思われる1症例を経験したので若干の文献的考察を行ないつつ,その臨床所見と経過を報告する。
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