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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科31巻8号

1977年08月発行

症例

骨転移で発見された腎癌の4例

著者: 簑和田滋1 岸洋一1 小磯謙吉1 高安久雄1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.721 - P.724

文献概要

緒言
 腎癌は骨に転移をきたしやすく肺,肝転移や副腎転移に次いで多く認められる1)。また腎癌の転移性骨腫瘍の中に占める割合は全国骨腫瘍統計2)によれば乳癌,肺癌,子宮癌,前立腺癌に次いで多く,全転移性骨腫瘍の4.7%を占めている。腎癌の骨転移は比較的単発性で長管骨に多い傾向があり,骨腫瘍として発見されることも稀ではない。われわれは1963年から1977年までに孤立性骨腫瘍として発見され,その病理組織像から腎癌を疑われて当科を受診し治療を行なつた4症例を経験したので,ここにその臨床経過について報告すると共に若干の考察を行ないたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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