文献詳細
手術手技
文献概要
はじめに
いわゆるstress incontinenceに対する手術法は実に多種多様である。基本的には膀胱底および頸部の挙上,あるいは尿道括約筋の補強という観点に立つて考慮された手術であるが,欧米の文献に示された方法を大略集計すると,実に50種以上に及ぶ。たしかにUllery10)のいうように数多くの方法があるということは,いずれの方法にも決定的な優位性は認められないということかもしれない。
著者らは,比較的軽度なstress incontinenceに対しては,最近ではまず,Marshall-Marchetti-Kranzの変法6),Ballの原法2)あるいはLapidesの方法5)などを用いている。これらを選ぶ理由はひとえにその簡便性および確実性(90%以上の成功率)によるものである。
いわゆるstress incontinenceに対する手術法は実に多種多様である。基本的には膀胱底および頸部の挙上,あるいは尿道括約筋の補強という観点に立つて考慮された手術であるが,欧米の文献に示された方法を大略集計すると,実に50種以上に及ぶ。たしかにUllery10)のいうように数多くの方法があるということは,いずれの方法にも決定的な優位性は認められないということかもしれない。
著者らは,比較的軽度なstress incontinenceに対しては,最近ではまず,Marshall-Marchetti-Kranzの変法6),Ballの原法2)あるいはLapidesの方法5)などを用いている。これらを選ぶ理由はひとえにその簡便性および確実性(90%以上の成功率)によるものである。
掲載誌情報