icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻1号

1978年01月発行

原著

腹直筋鞘を利用した尿管瘻術

著者: 石川堯夫1 宮内大成1

所属機関: 1国立千葉病院泌尿器科

ページ範囲:P.47 - P.52

文献概要

緒言
 尿管皮膚瘻術は,膀胱癌における尿路変更術としては全身状態の良くない症例に行なわれているが,従来より諸家によりカテーテルを必要としない尿管皮膚瘻術が工夫されている。
 尿管皮膚瘻術における尿管狭窄の原因として,尿管栄養血管の損傷,筋肉,皮下脂肪,皮膚の線維化による圧迫があげられているが,われわれは後者を重視し,直接尿管断端周囲に筋肉,皮下脂肪,皮膚が接しないようにすることにより,狭窄が防止されるのではないかという見地より,腹直筋鞘を利用する方法を,肝硬変合併症例,および既往に脳卒中のある症例に行ない,カテーテルを必要とせずに管理可能となつているので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら