文献詳細
症例
文献概要
緒言
回腸導管造設術は,最も一般的な尿路変更術として各施設で広く行なわれている。それにともない本法の術後合併症について多くの報告がみられるようになつたが,その一つに回腸導管の狭窄をあげることができる。回腸導管狭窄の原因としては,1)虚血,2)炎症ならびに3)尿の局所免疫抑制作用による炎症増強などの因子が指摘されてきたが1,2),腫瘍による狭窄の可動性も考慮する必要がある。われわれは膀胱全摘術ならびに回腸導管造設術施行2年後に,移行上皮癌の再発によつて回腸導管狭窄をきたした1症例を経験したので報告する。
回腸導管造設術は,最も一般的な尿路変更術として各施設で広く行なわれている。それにともない本法の術後合併症について多くの報告がみられるようになつたが,その一つに回腸導管の狭窄をあげることができる。回腸導管狭窄の原因としては,1)虚血,2)炎症ならびに3)尿の局所免疫抑制作用による炎症増強などの因子が指摘されてきたが1,2),腫瘍による狭窄の可動性も考慮する必要がある。われわれは膀胱全摘術ならびに回腸導管造設術施行2年後に,移行上皮癌の再発によつて回腸導管狭窄をきたした1症例を経験したので報告する。
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