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中橋満先生らの「膀胱破裂の11例」(臨泌,32巻8号)拝読いたしました.
頻度の少ない尿路外傷中,とりわけ膀胱外傷は稀なもので,私たちは経験が乏しく,そのため治療法について,改良,批判の余地はなかつた。ひたすら先人の教えを守つていた。膀胱破裂は尿が体内に漏れるから,縫合閉鎖するのが最良であると考えていた私は,この論文を読んで,これは大変なことだと思つた,たまたま幸運にも治癒した症例に出くわしただけで,一般論として広くすすめる訳にはいかない治療法だとの印象であつた。
頻度の少ない尿路外傷中,とりわけ膀胱外傷は稀なもので,私たちは経験が乏しく,そのため治療法について,改良,批判の余地はなかつた。ひたすら先人の教えを守つていた。膀胱破裂は尿が体内に漏れるから,縫合閉鎖するのが最良であると考えていた私は,この論文を読んで,これは大変なことだと思つた,たまたま幸運にも治癒した症例に出くわしただけで,一般論として広くすすめる訳にはいかない治療法だとの印象であつた。
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