文献詳細
文献抄録
文献概要
膀胱癌による膀胱全摘の適応基準については文献的にも統一的見解があるが,残存尿道の処置に関してはなお意見の一致をみていない。
ある人は膀胱全摘時には癌再発の予防のために男性では尿道も摘出すべきであるとしているが,ある人は膀胱頸部,尿道前立腺部に癌を認める場合に限つた方がよいとしている。しかし,大多数の人の意見では,術後の経過中に細胞診や内視鏡的に癌再発を認めた時に施行すべきであるとの考えである。また最近では膀胱全摘後の性交不能に対する陰茎成形法の問題もからんで,尿道摘出法もいろいろ問題を提起している,そこで著者らは最近20年間に経験した247例の膀胱全摘患者中,尿道摘出を行なつた32例の男性摘出尿道について病理学的検索を行なつて尿道摘出の意義について述べている。
ある人は膀胱全摘時には癌再発の予防のために男性では尿道も摘出すべきであるとしているが,ある人は膀胱頸部,尿道前立腺部に癌を認める場合に限つた方がよいとしている。しかし,大多数の人の意見では,術後の経過中に細胞診や内視鏡的に癌再発を認めた時に施行すべきであるとの考えである。また最近では膀胱全摘後の性交不能に対する陰茎成形法の問題もからんで,尿道摘出法もいろいろ問題を提起している,そこで著者らは最近20年間に経験した247例の膀胱全摘患者中,尿道摘出を行なつた32例の男性摘出尿道について病理学的検索を行なつて尿道摘出の意義について述べている。
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