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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻2号

1978年02月発行

手術手技

尿道下裂の手術—Crawford-Ikoma法

著者: 生駒文彦1 島博基1

所属機関: 1兵庫医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.123 - P.127

文献概要

 尿道下裂の患者に対して私は原則としてtwostage operation方式を採用している。第一段階である索切除術は,尿失禁のなくなる3〜4歳頃に施行し,その後少なくとも半年,通常は1年経過してから尿道形成術を行なう。全行程は小学校入学までに完了されるべきと考えている。その理由は次の3点である。第一は小さな陰茎でも手術は困難でない。第二は,小児では術後の勃起も少なく創面の安静を保ちやすい。第三は,早期に手術することによつて患者の精神的発達における障害が少ない。
 なお患者が外来を受診した時点で,合併奇形について,systematicに検査をすすめることを忘れてはならない。われわれの統計では,泌尿生殖器系の合併奇形が272名中96名,36.3%に,また泌尿生殖器系以外のそれが41名,15.1%に認められている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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