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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻3号

1978年03月発行

講座

臨床統計入門(3)—ある血液成分の濃度(値)の2群の患者での比較

著者: 杉田暉道1

所属機関: 1横浜市立大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.229 - P.233

文献概要

 2群の患者についてある血液成分の濃度(値)を比較する場合に常に忘れてならないことは,ここに得られた2群の資料のみの大小を知りたいだけではなく,この成績を通して,これと同条件のもつと大きな集団すなわち母集団のある血液成分の濃度(値)の大小を知りたいのが本来の目的であるという点である(これは本講座第1章,1においても強調した)。したがつて2群の資料が上記の目的を検討するにふさわしい条件を備えていることがまず重要な前提となる。ここでは用いる資料が必要な条件を満たしていると考えて先に進むことにする(資料が必要な条件を満たしているかどうかということは,得られた資料が母集団から無作為に得られていて,かたよりがないということがもつとも重要なポイントである)。
 2群の患者についてある値を比較する方法としてよく用いられるのは,平均値による方法である。よつて本章では平均値による方法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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