icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻4号

1978年04月発行

文献概要

症例

魚骨腸管穿孔に続発した下腹部放線菌症の1例

著者: 西光雄1 松村陽右2 森岡政明1 荒木徹1 朝日俊彦1 藤田幸利1 大森弘之1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科学教室 2高知県立中央病院

ページ範囲:P.365 - P.369

文献購入ページに移動
緒言
 放線菌症は口腔内に常在するグラム陽性嫌気性菌(Actinomyces israeli)によつておこる非伝染性の化膿性疾患で,慢性の炎症性肉芽腫形成と瘻孔の形成を特微とする。顔頸部に好発し,ついで腹部,胸部の順にみられるが,瘻孔を形成していない深部放線菌症は悪性腫瘍との鑑別診断が極めて困難である1)
 われわれは,最近,魚骨の腸管穿孔に合併し,尿膜管腫瘍との鑑別が困難であつた下腹部放線菌症の1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら