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手術手技
停留睾丸の手術—De Netto法
著者: 酒徳治三郎1 滝原博史1 那須誉人1 越戸克和1
所属機関: 1山口大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.419 - P.422
文献購入ページに移動停留睾丸に対する治療法としてはホルモン療法と外科療法がある。この両者のうち,ホルモン療法は必ずしも満足すべきではなく,われわれの成績では約20%の成果しかみられず1),したがつて確実な外科的療法が特に重要であると考える。
停留睾丸を陰嚢内の正常位置に固定する手術,すなわち睾丸固定術には古くから多くの方式がある。われわれは睾丸を周囲から十分に遊離し,精系に張力がかからなければ術後に牽引の必要はないと考え,約10年前よりDeNetto&Goldberg2〜4)の記載した非牽引性肉様膜外睾丸固定術を行ない,現在までに112例,151側の手術を経験した。ここではその手術手技についてのべ,若干の考察を加えたい。
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