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睾丸捻転について
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ページ範囲:P.430 - P.430
文献購入ページに移動48症例中急性捻転症例は44例で,うち28例は睾丸整復と対側睾丸固定,16例は除睾術と対側固定,4例は疼痛反覆のために固定術のみを施行した。まず整復睾丸の大きさの変化については,対側睾丸の大きさ(容積)と比較検討したが,整復睾丸28例中9例は捻転発症後4時間以内に整復し得たので萎縮は認められなかつた。他の19例は大なり小なり萎縮を呈したが,超音波Doppler法による血流状態検索では正常であつた。術後陰嚢内症状については,睾丸整復と対側睾丸固定を施行した例では症状を訴えなかつたが,対側睾丸の予防的固定術を行なわなかつた25例については8例(30%)に睾丸痛の反覆が認められた。8例中2例は固定術を施行した。
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