文献詳細
原著
陰茎海綿体裂傷(陰茎折症)—自験12例の検討
著者: 大野一典1 熊本悦明1 江夏朝松1 青山龍生2 本間昭雄2 寺田雅生3 疋田政博4
所属機関: 1札幌医科大学泌尿器科学教室 2旭川赤十字病院泌尿器科 3苫小牧王子総合病院泌尿器科 4釧路赤十字病院泌尿器科
ページ範囲:P.453 - P.458
文献概要
陰茎の外傷を分類すると,第1表のように大別される。一般に陰茎折症という診断でまとめられているものは,勃起時の陰茎に外力が作用し,陰茎の海綿体白膜,あるいは海綿体自体の断裂をきたし,部分裂傷にすぎないものであるが,受傷時の断裂音と陰茎の屈曲,皮下出血などの外観より,折症(fructure)という名称が用いられている。
すなわち本疾患は,第1表に示した分類の2)〜4)に入るものを広く集めており,一種の臨床的診断名といえよう。
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