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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻6号

1978年06月発行

小さな工夫

小児の腎瘻,膀胱瘻カテーテルのカフによる固定

著者: 高橋剛1

所属機関: 1静岡県立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.531 - P.531

文献概要

 小児の分野で水腎症,後部尿道弁,膀胱尿管逆流,神経因性膀胱などに対して腎瘻術,膀胱瘻術を行ない,長期にバルーンカテーテル留置を行なう機会がしばしばある。症状の落着いた時期にはカテーテルを洗浄,包交できるように家族に指導し,家庭に帰しているが,家族にとつてはかなりの負担である。特にカテーテル挿入部をガーゼでおおい,絆創膏で固定する以前からの方法は,動きの激しい乳幼児では難しい手技であり,また絆創膏による皮膚炎も悩みの種である。そこで図のようなシリコンゴム製のカフを考案,ガーゼと絆創膏の代りに挿入部に当ててみた(第1,2図)。シリコンゴムであるので皮膚への刺激も少なく,ガーゼ交換もいらないので非常に簡単で,入浴も気楽にさせられる。カフがカテーテルと密着していないと,皮膚から浮き上ることがあるが,その際は絆創膏で小さくおさえればよい。カテーテルは2週間に1回交換するが,その際カフも交換している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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