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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻6号

1978年06月発行

手術手技

陰茎疾患の手術—陰茎形成術

著者: 田口裕功1

所属機関: 1国立相模原病院泌尿器科

ページ範囲:P.533 - P.535

文献概要

緒言
 泌尿器科医は陰茎に関する種々なる問題に遭遇する。その中でも外傷のために陰茎を失なつたり,悪性腫瘍の治療のために陰茎の切断治療を受けた人は少数ではない。そして,彼らが年齢を問わず,陰茎を失なつたことによる苦悩の大きいことを知らされるものである。
 私の陰茎形成術の特徴は,形成陰茎の内容として自己の睾丸,精索を使用することにある。この考え方は約10年以上前に陰茎から全陰嚢に及ぶ著しい外陰部剥皮創の症例を経験し,これらを2本の管状皮膚弁を股間に懸垂させ,その皮膚弁を用い,本来の陰嚢の位置に睾丸を内容とした陰嚢を形成した経験によるものである。この陰嚢は10年もの観察期間中に萎縮したり変形したりすることはなかつた1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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