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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科32巻9号

1978年09月発行

原著

陰茎持続勃起症に対する陰茎海綿体大伏在静脈吻合術

著者: 岡田清己1 天谷龍夫1 尾上泰彦1 滝本至得1 岸本孝1

所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.847 - P.850

文献概要

 Priapism陰茎持続勃起症とはギリシャ神話に出てくる受精の象微である神Priapusから名付けられたという1)。これは性的欲望がないにもかかわらず陰茎が持続的に勃起し,一般に疼痛を伴つている。持続勃起に対する治療法の原則は陰茎海綿体内の血液を排除し,陰茎を弛緩させることである。これにより,疼痛から解放され,また,ひきつづきおこる勃起不全を避けることができる。現在までに種々の手術法が考案されているが,いかなる方法であつても海綿体内の血液を排除できるのであればよい手術法といえる。1964年Grayhackらにより行なわれた陰茎海綿体大伏在静脈吻合術2)は内外においてすでに多くの報告がみられている。われわれは最近経験した陰茎持続勃起症6例に対しGrayhack法を行なつた。そのうち2例に対しては術後,自動的陰茎圧迫を試みた。ここにわれわれの成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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