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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻1号

1979年01月発行

シンポジウム 血管カテーテル法による診断と治療・1

腎血管性高血圧症に対する血管カテーテル法について

著者: 長田幸夫1

所属機関: 1宮崎医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.53 - P.54

文献概要

 腎血管性高血圧症の原因のほとんどは腎動脈の狭窄であり,これは腎動脈造影によつて初めて確定診断ができる。そしてその腎動脈狭窄の病因によつては,進行したり新たに発生したりする可能性を有しており,この腎動脈狭窄の病因を術前に知ることは治療上重要なことである。しかし,この腎動脈狭窄が機能的意義を持つているか否か,すなわち高血圧の成立維持に関与しているか否かを知るためには別の手段によらなければならず,とくに選択的に腎静脈血を採取してその血漿レニン活性(以下PRAと略す)を比較することは非常に有力な方法である。
 私が最近まで在籍した九州大学泌尿器科教室では43例の腎血管性高血圧症の手術症例を経験している。これらの症例を中心に腎動脈狭窄の病因および分腎静脈血PRAについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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