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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科33巻1号

1979年01月発行

症例

腎転移性絨毛上皮腫の1例

著者: 小路良1 小林睦生1 吉良正士1 荒井由和1 高坂哲1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.83 - P.86

文献概要

緒言
 絨毛上皮腫は稀に奇形腫として男子あるいは女子の生殖腺に発生することがあるが,大部分の症例は妊娠に由来する胎盤絨毛細胞より生ずる腫瘍である。泌尿器科領域では,ときに睾丸腫瘍として発症することがあるが,いずれにしても容易に全身転移をきたす悪性度の高い腫瘍である。最近は化学療法剤の開発により寛解を得られる率も高くなつたが,予後は泌尿器科,婦人科領域をとわず未だ悪い疾患の一つである。
 今回,われわれは胞状奇胎の治療後5年目に,血尿を主訴として来院した絨毛上皮腫の転移性腎腫瘍症例を経験した。治療として抗癌剤の腎動所内局注およびtranscatheter embolizationを行なつたが,良好な治療結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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